今回は新大学入試制度の「国語」について説明していきたいと思います。
現在行われているセンター試験、これは2019年度(2020年1月)の実施を最後に廃止されることになっています。
そして、この代わりに2020年度からスタートするのが「大学入学共通テスト」(以降、「共通テスト」)です。
今の高校1年生(2018年4月時点)から、この「共通テスト」(2021年1月実施)を受検することになっています。
(河合塾HP引用)
ではそれぞれの特徴をみていきましょう!!
国語の特徴①「記述式問題」
これまでのセンター試験といれば全てマーク形式だったのが特徴でした。
しかし、新共通テストでは、記述問題も出題されています。
記述問題としては大きく3問((20~30字程度、40~50字程度、80~120字程度の3問)が出題される予定です、
そして、この評価の仕方が変わっていて、5段階評価のようです。
つまり、この5段階評価を点数化するのかどうかはまだ議論されている途中なので今後の動向をうかがう必要があります。
国語の特徴②資料の読み取り問題が出題される
さきほど上記①記述問題の出題の例として挙げた設問の読み取り資料がこちらです。
これまでは、現代文においては評論と物語が出題されていました。
しかし、今回からは資料から読み取る問題(現在のセンター試験の英語広告の読み取りのような問題)が出される予定になっています。
国語の特徴③選択問題で必ずしも正解が1つではない
新入試からはじまったこの出題形式。
選択問題においては必ずしも正解が1つではありません。
また、正解が無し、つまり「解無し」が正解のこともあります。
より正確な読解がもとめられていることの現れでしょう。
国語の特徴④時間が80分から100分へ
今年行われたプレテストから以下に出題構成をまとめてみました。
出題構成のまとめ <100分>
設問①資料&会話文読解「部活動に関する生徒会執行部での話し合い」
設問②評論
設問③小説
設問④古文
設問⑤漢文
この設問構成をみてもらうとわかる通り、国語は大問5つで構成されています。
これまでのセンター試験は大問4つ構成で80分でした。
結局のところ大問1つあたり20分かけることができる計算で解いていくことになります。
では結局どんな力が問われるの??対策は??
結局のところ、みなさんが気になるのはこの部分ですよね。
新入試の問題は最後に載せてあるのでぜひみてみてください。
元国語教員としては、結局のところ問われる力は大きく変わらない印象です。
たしかに記述問題が入ったり、選択問題が複雑になったりしていますが、結局は読解力を伸ばしていけば解くことができる問題ばかりです。
単純に難易度が上がったという印象です。
ですので、国語に関してはこれまで通り、読解力をあげるように勉強していけば問題ないでしょう。
ただ、難易度が上がっているので1つ1つの読解の精度を上げていくように意識していく必要がありますね。
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