少子化が進む中、私立中学校への受験を希望する人が増えてきています。
意外に思うかもしれませんが、「少子化」はむしろ私立学校では大歓迎で、一人の子供にかけられる金額が増える=私立への受験の可能性が高まるという認識でいます。
さて、私も専任教諭として私立の中高一貫校で働いております。
今回は私が私立の中高一貫校で働いてみて正直に思った、
私立中学校の受験を辞めた方が良い理由をお教えしたいと思います。
とはいえ、全ての子供が私立中学校の受験を辞めた方が良いとは思いません。
私立中学の受験を辞めた方が良い生徒は、
「勉強する気がない」
「中途半端な学力(偏差値)しかない」
という状況の子供です。
以下にそれぞれ説明していきたいと思います。
こんな生徒は辞めた方がよい①勉強する気がない
私立中学校にいれれば勉強するようになると思っていませんか?
これは大きな勘違いです。
教員の質は正直、公立と変わりません。
これは募集数を調べてもらうとわかりますが、私立教員より公立教員の方が人気なので当然のことです。
というのも公立の方が公務員ということで福利厚生もしっかりしている&給料が良いということがあるのでしょうがないと思います。
私立学校によっては面白いプログラムもありますが(うちの学校もやっていますが…)
結局、勉強への意欲がある子がそういったプログラムを有効活用するので、結局勉強する気のない子供はいつまでたっても成長しません。
②中途半端な学力(偏差値)しかない
これは実はものすごく重要なところです。
公立学校には大抵偏差値40台から60後半までの子供がたくさんいます。
なので、偏差値が50の私立中学校に通うと結局のところ、50前後の子供が集まります。
もしくはそれ以下の子供がほとんどで、公立の中学の方が全体としてレベルが高いという場合も多いです。
なので偏差値50前半ぐらいの私立中学に進学するぐらいなら、公立のほうが学力としては高い集団の中で勉強できるのというのが現実です。
私立中学校に3年間通うとなると、200万〜300万円ぐらいの出費になると思います。
私立中の受験勉強が上手く行かなかったからという理由などで中途半端な(=学力が高くない)私立中学に進学することは、辞めるべきだと思います。
むしろ、公立でもまれながら、塾等でフォローしていき高校受験に備える方がよっぽど効率的だと思います。
今回は教員現場にいたからこそ思う、私立中学校の受験を辞めるべき理由を述べました。
もし、まだ悩むのでしたら、学校説明会で先生方にこのように訪ねるとよいと思います。
「あなたの子供をこの学校に入れたいですか?」
もし、自身を持ってYESと答える先生がいるなら入れて間違いないと思います。(私が勤務していたところなら正直ぼやかします…)
もっと私立と公立について知りたい方はこちら↓
教員が語る「違い」知らないと怖い公立中学と私立中学のメリットとデメリット
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