これまで私立中学について多くの記事を書いてきました。
現役で私立教員かつ、絶賛子育て中の管理人ですが、実際に自分の子供を将来私立中学にいれるかどうか、について話をしていきたいと思います。
結論から言うと、私は私立中学に子供を入れるつもりはありません。
その理由を今回紹介していきたいと思います。
(今回は素直に自分の気持ちだけをつづっていくので客観性に欠ける部分があることをご承知ください。)
理由①生徒の多様性が無いから
そもそもなぜ受験という制度があるのでしょうか。
その理由の1つは同じ学力集団で勉強することでの効率化だと思います。
もちろん特色ある学校に行きたい(例えばインターナショナルスクールなど)という場合は変わってきますが。
同じ学力集団の場合、ある程度同じような生活態度の生徒が集まります。
もちろん超優秀な進学校であっても金髪に染めたヤンキー風な人もいないとは言い切れませんが、多くは賢く育ちの良い生徒が集まるでしょう。
学校は社会を学ぶ場です。
社会人になると、正直この人とは関わりたく無いなと思う人とでも仕事をしていかなくてはいけない場合も多くあります。
それなのに、中学生の段階から自分と同じような学力の子と同じ集団で生活するのは、とても教育上もったいないと思ってしまいます。
それが結果的に学力を伸ばすかもしれませんが、人と関係を構築する力が伸びないのではないでしょうか。
理由②小学校での思い出
中学受験をすることは徐々に広まりつつあるものの今だに受験組が少数派であることは否定できません。
もし受験となった場合、少なくとも小学校5年生から準備をしていく必要があるでしょう。
小学校が外で元気に遊び盛りの時期です。
その時期に、「塾があるから…」と友達と関わりを持つことができないのはかわいそうではないでしょうか。
中学や高校では部活動や日々の学習に追われてなかなか友達と遊ぶことができません。
受験をした結果、中学や高校での友達と家が遠く遊ぶのも一苦労なんてこともあります。
また、詳しい説明は割愛させていただきますが、教員目線でも、小学生で遊ぶことは発達段階からみても重要に思います。
理由③地元のアイデンティティが失われる
受験組の多くは地元の成人式には参加しません。
その代わりによくあるのが、中学や高校の受験組で当日集まるというものです。
なぜ、地元の成人式に参加しないのでしょうか。
一番の理由は、地元に居場所がないからです。
地元意識が強い人の多くはやはり中学での友人が多い傾向にあります。
中学校は多くがいくつかの小学校が1つになって構成されます。
つまり、地元に根ざした広範囲の友人が中学でできるのです。
小学校で仲良くしていた友達も知らない中学での友人とコミュニティを形成しています。
地元に居場所がなければ当然地元というアイデンティティは失われるでしょう。
理由④中学の学費より高校受験に投資したい
中学で受験をした場合、受験に向けた塾や学費を合わせると中学卒業までに200-300万もの資金が必要となるでしょう。
だったら、中学2年生からみっちり受験に向けた塾や通信教材で対策をすればよいのではないでしょうか。
私だったら、現在は、塾に通わずともIpadなどを使った最先端のICT教育を行なっている通信教材もあるので、そちらを選択します。
今回は、私立中学で働く教員として、我が子を私立中に入れない理由を紹介しました。
最初に申し上げた通り、ものすごく主観がまざる記事になってしましました。
ただ、自分の子供を私立中に入れている私立教員が圧倒的に少ないことからも、やはり私立中はあまり魅力がないのでは、と思ってしまいます。
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