夏休みも終わりにかかり、宿題に追われている学生も多いと思います。
こんな時、「あぁ誰かがやってくれたらな」と思う人も多いでしょう。
今日は最近話題の「宿題代行サービス」は、ばれるのか、ばれないのか、について元教員の目線でお話したいと思います。
はじめに、注意書きとして、私個人としては宿題代行サービスを推奨も否定もしていません、
事実として経験上、ばれるのかばれないのかどうかということを今回は説明していきます。
さて、単刀直入にいうと、宿題代行サービスは「絶対にばれます!!」
理由は主に3つあります。
<宿題代行サービスがばれる理由>
①言葉遣いでわかる。
普段の作文での言葉の使い方、漢字の使い方、文章のつなげ方、色々な要素で本人が書いたかどうかわかります。本人の癖は代行会社でもまねることは困難です。
②正答率でわかる。
作文や読書感想文では無い場合で、例えば回答が数字のみといった場合もあるでしょう。
しかし、普段の正答率は先生がしっかりとみていたり、本人の解答の癖もわかっているのでわかるでしょう。
③筆跡でわかる。
字のくせだけではなく、筆圧の強さなども結局わかってしまいます。
④家庭の情報でわかる。
そもそも、宿題代行サービスを使う家庭は、「受験を控えている」場合が多いでしょう。
当然、受験の情報が入っていて、さらには三者面談などで「夏休みの宿題は無駄だ」というような発言をしている場合は、当然教員も警戒します。
<宿題代行サービスがばれるとどうなるのか?>
何度も言った通り、宿題を本人がやったかどうかは教員からするとものすごく簡単に見分けられます。
ただ、宿題代行サービスを使ったらからといって、成績を下げるかと聞かれたら、多くの場合下げないと思います。
「かわいそうな子どもだな」と思われるだけです。
教員も忙しいので、いちいちこんなことに時間をかけたくありません。先生もいろいろと考えて宿題を出しているので、それに対して理解を示さない家庭よりも、しっかりと信頼してついてきてくれる家庭に時間を割きたいというのが本心です。
だから、極端な話し、ばれたところで見捨てられるというところでしょう。
<最後にこれだけは伝えたいこと>
これまでは、「宿題代行サービス」について客観的にばれるかどうかについて説明しました。
最後に私の意見を述べてさせていただきます。
宿題代行サービスにおいて、多くの人が一番の使用目的は「受験勉強に集中したいから」だそうです。
私は、教員として多くの子どもを見てきました。その中で受験のために「学校を休む」「部活をやめる」といった子どもで成功した子を見た事はほとんどありません。
結局は与えられたものをしっかりやって両立した子が受験でも成功します。
最後に、この記事を読んでくださった人に疑問を投げかけて終わりにしたいと思います。
お金で解決をした親をみた子どもをどう思うのだろうか。
仮に読書感想文の大会で章をとったら(もしくはクラスで表彰されることになったら)、本当は表彰されるはずだった他の子の機会を奪ってしまっているのではないか。
「宿題代行サービス」はただ「宿題を代行してもらう」以上の教育的問題を秘めているように思います。
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