海外赴任が決まった場合、まず大きな不安となるのが「子供の教育」に関してですよね。
今日は海外で子育てをする場合にお世話になるであろう、「日本人学校」と「補習授業校」についてお話したいと思います。
海外で子育てをするとなると、選択肢は大きく分けて2つです。
それは、
①日本人学校に通わせる
②現地校(+補習授業校)に通わせる
というものです。
今日は、日本人学校と補習授業校の違いを簡単に説明したいと思います。
日本人学校とは?
日本人学校とは、
外国に所在し日本の教育カリキュラムで教育活動をしている学校
のことです。
高校は存在せず、小学校及び中学校のみとなります。
なので、もし、中学を卒業した場合は、現地の学校へと進学していくことになります。
また、授業料も発生します。なので、私立学校へ通わせる感覚ですね。
日本人学校の主な特徴
①履修証明が得られる(卒業資格が得られる)
日本人学校の場合、あくまで教育内容は日本と同じなので、通えば当然日本のカリキュラムを履修したということになります。
また、小学校、中学校の卒業を迎えれば、卒業資格も得ることができます。
②日本人の先生のよる日本の授業(=学校内は日本の環境と同じ)
学校内の共通言語は日本語ですし、日本と同じ環境で教育がすすんでいきます。
もちろん、海外という環境を生かし、現地の言葉や文化を学ぶ教育活動を行う日本人学校も多いです。
教育プログラムが異なれば、当然学ぶ内容も変わってきます。
例えば、小学校3年生の間ずっと海外の現地校に通ったとしましょう。日本で習うはずだったものが1年間抜けることになります。
もし、その後小学校4年生で帰国した場合、場合によっては苦戦することが予想されます。
その場合、日本のインターナショナルスクールに転校するという手段もありますが。。。
③日本の帰国後のサポートを気にしないで済む。
先ほどのように、帰国を前提とする場合は帰国後の日本のカリキュラムについていかなくてはいけません。
しかし、日本人学校に通えば、日本と同じ教育内容なので、日本国内の転校のように、すんなり勉強についていくことができるでしょう。
④良くも悪くも日本人コミュニティ
日本人学校の場合、良くも悪くも日本人に囲まれて生活することになります。
なので、現地の言葉や文化になじめずに苦しむということは少ないでしょう。
その反面、現地の言葉や文化を学ぶ機会が少ないのですが、、、。
現地校(+補習授業校)に通わせる
現地校とは、
現地の公立及び私立学校やインターナショナルスクール
を指します。
補習授業校(補習校)とは、
日本の教育カリキュラムに乗っ取り、その補習を行う学校
です。
日本人学校と同様にお金もかかります。
また、専用の施設が無い場合も多く、現地の学校を借りて展開されることも多いです。
イメージとしては、塾のような感じですね。(放課後や休みの日に行くという意味で)
補習授業校の特徴
①現地校に通いながら日本のカリキュラムの勉強ができる
補習授業校が存在する地域にある特徴があります。
(内部リンク:世界の補習授業校一覧☆地域別まとめ)
↑この記事をみて、何か思うことはありますか?
そう、補習授業校は英語圏に多いのです。ちなみに逆に、日本人学校は英語圏に少ない傾向にあります。
これはどういうことかというと、英語圏の人は親が「せっかくなら英語を話せるようになって帰国したい!」ということから、現地校に通わせているということです。
しかし、日本に帰ってからのことも心配、そんな人のためにあるのが補習授業校なのです。
②卒業資格はとれない
さきほど、「補習授業校は塾のようなイメージ」と言いました。
それはなぜかというと、卒業資格を得る事はできないからです。
③体系的な教育が行われているかというとケースバイケース
日本人学校の教員は文科省や海外子女教育財団によって派遣された、日本の教員免許を取得している人たちです。
しかし、補習授業校では、人材不足から、そうもいかない場合もあります。
なので塾のようにしっかりとした教育があるかといえば、それはケースバイケースでしょう。
一度、見学しにいくことをおすすめします。
④日本の教育を受ける貴重な場所
日本と同様の質での教育が展開されているかといえば、そうでない場合も正直あります。
ただ、それでもやはり日本の教育を受ける機会があるというのは貴重なことです。
宿題もかなり多く出されるようですし、日本への帰国を考えている場合は心強い味方だと思います。
今回は日本人学校と補習授業校の違いを説明しました。
ぜひ参考になれば幸いです!
コメント