今回は現役教員として「高校受験の前に学校を休まないほうが良い本当の理由」を紹介していきたいと思います。
私は中3の担任をしたことがもちろんありますが、
高校受験の3学期になると毎年、高校受験の勉強のためにと、学校を休む人があらわれます。
理由は、「登校下校の時間を全て勉強に当てたい」「体育や家庭科などの時間も受験対策にあてたい」「かぜやインフルエンザにかからないように」など様々ですが、教員として正直なことを言うと、
高校受験のために学校を休む生徒の合格率は決して高くありません。
むしろ、合格率は下がります。
なぜこのようなことが起きるのか、それは管理が甘いからです。
学校を休むと多くの場合、生活リズムがこれまでの学校の生活リズムとずれます。
例えば、これまで、8:40から1時間目の勉強を開始していたのにも関わらず、自宅で9:00からの勉強開始にするだけで、リズムの崩れが生じます。
そして、その崩れは脳に大きな影響を与えるのです。
また、上の例ぐらいの誤差であればまだ良い方で、学校を休んでいいからということで、夜遅くまで勉強し朝起きるのが遅くなるということも頻発します。そうなると、いよいよ不合格の道まっしぐらです。
改めて自分に問いてください。本当に学校を休みたい理由は何でしょうか。
よく、「登校下校の時間を全て勉強に当てたい」「体育や家庭科などの時間も受験対策にあてたい」「かぜやインフルエンザにかからないように」という理由を聞きます。
でも、登下校の時間を全て勉強に当てたいぐらいの熱い思いがあれば、その分少し早く学校に来て勉強することだってできるはずです。
また、体育などの副教科も教育上意味があるから長年実践されてきたのであり、体育などを挟むことで脳がリフレッシュし他の学習効率をあげる役割があるのです。
風邪やインフルエンザも現在高性能のマスクもありますから、学校を休むぐらいに受験に対する思いがあるのであれば、その思いで予防を徹底すれば全く問題ないです。
これぐらいの理由では、これまで私が見てきたように受験に失敗する人になる可能性が高いでしょう。
もし、高校受験のために学校を休むことを考えているのあればかなりのリスクを負っていることは覚悟してください。
ただ、論理的には勉強時間の増加にはつながるはずなので(もし本当にできるのであればですが…)、もし高校受験のために中学校を休むのであれば、必ず「生活リズムの管理」を徹底してください。
後悔のない受験を祈っています。
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