今回は国語教員の目線で小学3・4年生(中学年)におすすめの本を5冊紹介したいと思います。
1.『レイナが島にやってきた』 (ページ数135)
これは、第64回(2018年)青少年読書感想文全国コンクール課題図書小学校中学年の部の課題図書にも登録されている作品です。
島の学校に住む4年生の女の子(優愛)は同級生はいませんでした。なので、転校生が来ると聞いてどんな子だろうと楽しみにしていました。そんな里子として島にやってきたちょっと変わった子、レイナと島の子どもたちの友情の話です。
生まれも考え方も違う2人が互いのことを理解していく姿は今の子供達にも共感できるところが多いでしょう。転校やクラス替え、いろいろな人と関わっていかないと行けない中で、人と関係を築いていくことのすばらしさを感じられる作品です。
課題図書にも選定されているのでネット上でもたくさんの作品例を見れるのも魅力でしょう。
価格:1,512円 |
2.『干したから』(ページ数33)
先ほど挙げた『レイナが島にやってきた』は内容としてはとても面白いのですが、普段読書をしない子供にとってはページ数として少し負担が大きいかもしれません。そこで、次におすすめするのがこの『干したから』です。
アジアを旅した作者が、世界中の干した食べ物を紹介していきます。世界の食文化について触れることができるのが最大の魅力です。また、これを読んで実際にドライフルーツなどを食べてみると学びが深まりますね。自由研究と組み合わせても面白いと思います。
干したから… (ふしぎびっくり写真えほん) [ 森枝卓士 ] 価格:1,512円 |
3.『すごいねみんなの通学路』(ページ数32)
これはとても読んでいて面白い作品です。この本では世界の子供達の通学路を紹介しています。普段の自分の通学路を振り返り、いかに自分が恵まれているのかが実感できます。
写真を通じても学んでいけるので、「読書が苦手」な子や、将来、海外に目線を向けてほしいという思いがあれば、なおさらおすすめしたい本です。
価格:1,620円 |
4.『ぼくはきみできみはぼく』(ページ数40)
これはアメリカで大ヒットした絵本を日本の作家江國香織さんが訳したものです。愛と友情につまった言葉の数々、そして訳した江國さんは日本語としてきれいな表現をするので、綺麗な日本語がすんなりと頭に入ってくるのも魅力です。
純粋な子供が愛や友情について素朴に言っていく、読んでいて心が洗われる気がします。
価格:1,080円 |
5.『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』(ページ数101)
アフリカに一頭のキリンがいました。そのキリンはあまりの退屈さから、手紙を書きました。配達するのもペリカン。ペリカンも退屈そうに毎日を過ごしていました。「地平線のむこうでさいしょにあった動物」あてに書かれた手紙。
たくさんの誤解やすれ違い、見えない相手に手紙でなにかを伝えるのって実はものすごく難しいことなのです。SNS時代に生きる子供にこそ考えてもらいたい、言葉の大切さを考えさせられる作品です。
ぼくはアフリカにすむキリンといいます (偕成社おはなしポケット) [ 岩佐めぐみ ] 価格:1,080円 |
今回は小学校3・4年生(中学年)におすすめする読書の本を紹介しました。
ここにおすすめした本はどれも素晴らしいものなので全部読んでもらいたいぐらいです!!
これを読んだらぜひこちらも参考にしてくださいね!
コメント