今日は、教育系大学院卒業者が教える「大学院入試マニュアル」ということで紹介をしていきたいと思います。
なにを隠そう、現在教員として働く私も大学院修士課程の卒業をしました。(東京学芸大学大学院)
また、通っていた大学とは異なる大学院に入学しましたので、いわゆる外部選抜を経験しております。
その中での体験談及びこうして試験を対策していった、ということを今回は説明していきたいと思います。
教育実習のことも考慮し、動き始めたのは大体入試1年前
まず、受験に向けて動き出したのは大体一年前のことです。
正直1年もあれば余裕です。
半年でも大丈夫かなというのが正直なところです。
しかし、多くの場合、教育系大学院を目指す学生にとって、大学4年生で教育実習が行われると思います。
私もそうした状況(しかも、私の場合は春と秋の2回でした)でしたので、大体1年前ぐらいから動き始めました。
教育系大学院は受験情報がなさ過ぎる!!
私の場合、志望校が東京学芸大学大学院と決まっていたので、この大学院を受験した経験談や対策をネットで検索しました。
しかし、「全くない!!!」
そもそも大学院受験は文系は少なく、あっても心理学系の話しばかり…。
ということで、私なりに対策をしていく(つまり、私オリジナルの計画をねっていく)ことになりました。
とりあえず勉強計画を立て始めてみた
いよいよ計画を立てていく中で、まずは入試要項をHPで調査しました。
すると、科目としては大きく「英語」「教育学に関するもの」「面接」の3つでした。
受験勉強にあたっては当たり前ですがまずは試験科目を調査しましょう。
英語対策編
英語の対策は確実に英単語を覚えることです。
理由は簡単、多くの大学院の入試で問われるのは「英語を日本語訳すること」だからです。
様々な教育系の大学院入試の過去問を取り寄せましたが、多くの場合、英文を日本語に訳す問題が出題されます。
文法なんて問われません。
なので、英単語を確実に覚えていきましょう。
ちなみに、大学院で問われる英文は専門用語も多いです。
多くの場合は、教育系の英語論文が問題として扱われますのでそういった状況になっているのでしょう。
ですので、下のような専門的な単語をしっかりと暗記して対策することがまず必須です。
教育学に関する試験対策
教育に関する問題では、自分の場合は教育社会学の分野が問われましたので、教育社会学に関する専門書を徹底的に読み、ノートにまとめました。
よくわかる教育学原論 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)
大事なのは、暗記することだけでなく、理解することです。
つまり、自分の言葉で説明できるまで一つ一つの言葉や事象を読み解いていきましょう。
今でも忘れませんが、入試当日私が問われたのは「メリトクラシー社会について説明せよ」という問題でした。
当然用語として簡単に説明できるだけでは到底時数は埋まるはずがありません。
私の場合、「メリトクラシーとは何か」「どういった背景で言葉が生まれ誰が言った言葉なのか」「これが教育に与える影響はなにか」「この考えのメリットと課題」「将来的な可能性」について書きました。
いかに1つ1つの用語に対してあなたが語れるかが重要なポイントになります。
面接対策
面接試験の場合「研究計画書」の提出がおそらく必須かと思います。
ここで大事となるのは、
まずは作成すること
です。
そして、その研究計画書をまずは大学のゼミの先生に見せて指導をしてもらいましょう。
そして修正が済んだら、次は志望する大学院のゼミ教授に挨拶にいき、計画書を見せましょう。
多くの場合、快く時間を割いてくれるはずです。
大事なのは、面接前にしっかりと顔を合わせて、自分の研究についての展望を示す事です。
これで当日は間違いなく面接で落ちる事はないでしょう。
この一連の流れをまとめると、こんな感じです。
永久保存版・大学院入試マニュアル
*一年前から情報を集め勉強スケジュールを立てる
*科目を確認→英語は英単語、教育学系は専門書で自分なりに用語を語れるように
*面接対策=研究計画書の対策
*研究計画書はゼミの先生にまずは見せてその後必ず大学院の訪問を行うこと!
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