今日は教育系大学院と教職大学院の違いについて説明していきたいと思います。
ちなみに私は教育系大学院の修士課程を卒業しました。
その経験談についてはこちらをご覧ください↓
経験者が語る!教員志望者が大学院に行くことのメリットとデメリット
では本題の【教育系大学院と教職大学院の違い】を説明してきます。
違い①育てたい人材像
まず前提として、
大学院は研究機関
です。
イメージとしては、大学教授のような研究者を育てるような機関で大丈夫です。
しかし、いわゆる小学校、中学校、高校の教員は研究者のような人材のイメージとは離れていますよね?
そこで生まれたのが、教職大学院です。
教職大学院は、小学校、中学校、高校の教員を養成することを目的とした大学院なのです。
つまり、
【育てたい人材像】
教育系大学院=研究者
教職大学院=教育の実践者(小学校、中学校、高校の教員)
という違いがあるのです。
違い②授業内容
教育系大学院と教職大学院では授業の内容も異なってきます。
教育系大学院の場合、例えば「〇〇教育法」といったように、理論や研究を学びます。
しかし、教職大学院では「〇〇教育実践」といったように、実践を学ぶのです。
なので具体的には、
【授業内容】
教育系大学院の場合は、論文などを基にしたディスカッションやゼミ
教職大学院の場合は、模擬授業や演習
という内容の違いがあるのです。
違い③修士論文の提出の有無
基本的に大学院の場合、必ず修士論文の提出が必要です。
しかし、教職大学院の場合は違います。
修士論文の提出は必要ありません。
この違いはとても大きいです。
もし、卒業後に教員として働く場合は、当然教員採用試験を受ける必要があります。
しかし、修士論文のことを考えると、教員採用試験の時期に試験勉強だけに集中できるということはありません。
まとめると、
【修士論文の提出有無】
教育系大学院=修士論文が必須→教員採用試験の対策と両立が必要。
教職大学院=修士論文の必要なし→教員採用試験に集中できる。
違い④学位
【学位の違い】
教育系大学院の場合、「教育学(修士)」
教職大学院の場合、「教職修士」
という学位になります。
また、この違いによって将来教員としての給与差がでるということはありません。
意外な共通点①卒業後の進路は結局、学校教員
教育系大学院の場合、研究が主になるということは先ほど説明した通りですが、
結局のところ卒業後は教員になる場合がほとんどです。
教員になるなら教職大学院のほうがいいのでは?と思うかもしれませんが、意外とそういうこともなく、私はむしろ教育系大学院を勧めます。
理由は、実践力は教員として働くと自然と身につくからです。
しかし、教員として働くと忙しさからゆっくり理論を学ぶことはできません。
個人的には、大学院で理論の研究を重ね、現場で実践を重ねていくほうが長期的に見ると成功するのではないかと思います。
意外な共通点②初任給
いまのところ、初任給の違いはありません。
まとめ
最後に教育系大学院と教職大学院の違いについて表でまとめます↓
【育てたい人材像】
教育系大学院=研究者
教職大学院=教育の実践者(小学校、中学校、高校の教員)
【授業内容】
教育系大学院の場合は、論文などを基にしたディスカッションやゼミ
教職大学院の場合は、模擬授業や演習
【修士論文の提出有無】
教育系大学院=修士論文が必須→教員採用試験の対策と両立が必要。
教職大学院=修士論文の必要なし→教員採用試験に集中できる。
【学位の違い】
教育系大学院の場合、「教育学(修士)」
教職大学院の場合、「教職修士」
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