年末年始をロサンゼルスで過ごしたのでドジャースのグッズショップに立ち寄りました。
すると、一番のグッズ数を誇るのが「大谷翔平」。
日本のプロ野球界を経て、メジャーリーグで活躍する大谷翔平。
その成功の裏には、彼が高校時代に取り組んだ「夢実現シート」(目標実現シート)、通称「マンダラチャート」があります。
まずは、この夢実現シートを知らない人のために以下の画像をご覧ください。
これが大谷翔平が実際に作成したマンダラチャートです。
(出所:「オオタニサンのマンダラチャート」日本医科歯科大学)
http://nms-neurosurgery.com/moritablog/405
では、授業でも活かせる形で今回は説明していきたいと思います。
大谷翔平が活用した「マンダラチャート」とは?
「マンダラチャート」とは、目標達成のためのフレームワークの一つで、中心に大目標を置き、その周囲にその目標を達成するための要素を配置するものです。
大谷選手はこれを活用し、高校生の時点で「ドラフト1位で8球団から指名される」という具体的な目標を設定し、それを達成するための具体的な要素を洗い出しました。
もしみなさんが「プロ野球選手になる」という夢を掲げたら8つの目標をどのように設定しますか?
ぜひその場でどんどん挙げさせてみましょう!
大谷翔平のマンダラチャートの内容
大谷選手が作成したマンダラチャートの中央には「ドラフト1位で8球団から指名される」という大目標が掲げられています。そして、それを実現するために以下のような要素を考えました。
- 球速165km/h(技術)
- コントロール向上(技術)
- 変化球の精度を上げる(技術)
- 体づくり(筋力・柔軟性)(フィジカル)
- メンタルの強化(非認知能力)
- 運を味方につける(非認知能力)
- 人間性を磨く(挨拶・礼儀)(非認知能力)
- 自己管理能力の向上(習慣)
8つのうち、みなさんの想像とはどのように違いましたか?
(おそらく子供たちは「技術」ばかりに目がいったはず(コントロールが上手くなる、ホームランを打てるようになる、等)。
この認識が実は大谷選手のこのマンダラチャートの凄みだと言われています。
少し噛み砕いていきましょう!以下の表をご覧ください。
ここでは8つの目標についての認知能力と非認知能力で分けてみました。
8つのうち半分は非認知能力についての目標設定というのが大谷翔平の最大の凄みなのです。
このように、技術面だけでなく、非認知能力(メンタルの強化や人間性)まで意識して目標達成を目指していた点が、大谷選手の成功のカギとなっています。
授業での活用方法
大谷翔平選手が活用した「マンダラチャート」は、小中高生の授業にも応用できます。
学校現場ではよく目標を立たせますが、それを教員側はなんとなく実施させていませんか?
目標を立てさせるのであれば当然教育の専門家としてのプロの目線での指摘は必須です。
ただ目標を立てさせるのであればそこらへんの大学生でも指導できます。
どんな指導でもよいですが、教員ならばプロとして1つ目的をもって指導をすべきだと思います。
今回の観点でいえば、特に目標設定をさせたときに全て「認知能力」の要素ばかりになっていないかをアドバイスしてあげましょう。
例えば、定期試験で100点を取りたい、という目標を立てた場合に
単語を100つ覚える、まとめノートを作成する、などと全て「技術」などの認知能力の面で内容を列挙させていませんでしょうか?
しかし、それだけではなく重要なのは、非認知能力の視点をいれること。
例えば、先生が言っていたアドバイスを素直に聞く、定期試験前に配られる学習のポイントを素直に受け止める、友達に解説してほしいと言われるような人間性を磨く、などの非認知能力面での目標設定も実は大事なのです。
もちろん、技術面は大事です。
しかし、世界のスターは非認知能力まで視野に入れた目標設定をしていたという事実はぜひ紹介してあげてください。
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