大学院入試の特に研究計画書についてこれまで４００名を超える指導をしてきました。
ありがたいことにとあるサイトでは同部門で２０００人以上いる中から部門一位の評価をいただいております。
東大京大などの最難関もほぼ全員合格させてきました。
今回は私がご依頼いただいた際にいつも必ず最初に伝えることを紹介していきたいと思います。
文系大学院の研究計画書のテーマ設定の考え方
文系大学院の研究計画書において、必ずテーマは自分のこだわりのあるものにしましょう。
そもそも（あくまで）前提として、「学びたい！」は「大学に行けば良い」というのが教授たちの判断です。
大学院は研究が主になるので「これがしたい！」という明確なテーマをもっていることがとても重要な合格材料になります。
既存の知識を教えてくれるのが大学、新しいことを発見したいという欲をみたしてくれるのが大学院というイメージです。
もちろんこれまで多数の指導にあたる中で、むしろ「大学院で学びたいけど、特にテーマは決まっていない」という方もいることは重々承知しております。
ただしそうであっても建前上は「これがしたい！」という熱い思いがあることが前提になっていますので、この点面接でご注意ください。
面接では「当然興味と熱い思いがあるんだから、それをきかせてよ」というのが通常です。すなわち、「何がしたいのか」について少しでも漠然としているとすぐに不合格になります。
現時点で漠然としているのは全く仕方ないですし問題ありませんが最終的には「熱い思いが込められそうなテーマ」の設定が必要になります。（また余談ですが「熱い思い」があるかどうかは基本的に知識量で測られます。
つまり、面接ではそのテーマについて「大好きなテーマなんだから語れるよね」「当然知識は深いんだから〇〇については簡単に説明できるよね」という形です。）
大学院は「研究のテーマを探す」場所ではありません。すでにやりたいテーマがあり、それを叶える場所であることをまずは理解しましょう。
もちろん、この受験準備期間に探すのもOKです。
文系大学院の研究計画書のテーマの最重要ポイント
文系大学院の研究テーマにおいて最重要ポイントは「○○を明らかにする」という文脈で設定できているかどうか、です。
詳しく説明していきます。
そもそも、大学院入試において一番の合否を分けるポイントは、「研究ができるかどうか」（研究活動を実際に達成できるかどうか）です。
それはなぜかというと、教授たちも、生徒の途中で退学や留年などは避けたいのです（大学院でこのような学生は多いので…）
教授たちは常に「この人は入学後に研究できるのかどうか」という視点で見ていると思ってください。
だからこそ、英語の問題はほぼ全訳（先行研究として英語の論文を読むことができるかどうかの力試し）だったりします。
では、「研究できるかどうか」についてもポイントは具体的にいくつかあります。
①そもそも研究テーマがその学科及び教授に合っているかどうか。 →極端な話し、同じ文学部という場合でも「アメリカ文学について研究したい人」がイギリス文学を専門とする教授しかいない学科には入れないということです。
②修士課程に値する基礎的な能力があるか。 →いわゆる一般的には筆記試験で測られるものになります。
③入学後しっかりと卒業までいけるのかどうか。 →これが一番重要です。
①と②の場合は結構どうにでもなります。①に関しては、先ほどの例ですと「アメリカ文学とイギリス文学を比較することでアメリカ文学〜」といったことを言えばむしろ評価は上がりますし、②に関しても私の経験上、知識は入学後にどうにでもなる、と甘く見てもらえる場合は多いです。
ですが、③ができていないと、いくら①・②をクリアしていても間違いなく落ちます。
さて、では③の部分ですが、一番のポイントは入学後から卒業までの期間で研究テーマを定めて、研究を実行し、成果をだせるかどうか、これに限ります。冒頭でも申し上げましたが、教授たちも、生徒の途中で退学や留年などは避けたいのです（大学院でこのような学生は多いので…）。
そろそろ、どんな計画書を作成するべきかが見えてきますでしょうか。
例えば、経済の地方再生分野で「私は２年間で地方産業の再生を研究します」と「私は２年間で地方産業の再生をテーマに愛知県の島おこしで成功した佐久島を事例として…」では、どちらが合格できるかといえば、圧倒的に後者です。
つまり、結論を申し上げますと、計画書は「とても具体的に」（＝「細く狭く深く」）を意識して書いてください。
また、そもそも研究においてレポートとの大きな違いは何だと思いますでしょうか？一番の違いはレポートは「整理」、研究は「何かを明らかにする」ことです。もし、「〜について調べたい」という問いであればそれは全てレポートなので落ちます。常に「○○を明らかにする」という視点も持っていただけたらと思います。
もしご依頼について興味があれば以下のサイトをご覧ください。いつでもお問い合わせいただければと思います。
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