IB日本語教員の資格取得・採用・年収に関するQ&A

このブログでもいくつか国際バカロレアに関する情報を流していたのですが、ありがたいことに反響を多くいただいております。

そして、お問い合わせや相談をいただくことも多かったので今回主要な質問についてここで共有させていただきますね。

あくまで国際バカロレアの教員の個人的な感想も含むのですが、現場の意見としてぜひご覧ください

主に、資格取得方法、採用プロセス、年収についての疑問が多かったようなのでぜひ参考にしてください。

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資格に関する質問

1. IB日本語教員の資格取得方法について

Q: 3日間のオンラインワークショップには多様なテーマがあるが、どのコースを取っても最終的に同じIB教員資格を得られるのか?


A: IB教員資格を取得するためには、IBが認定する「対面でのワークショップ」か「オンラインでのワークショップ」を受講する必要があります。コースの選択としては「プログラム(PYP.MYP.DP.などいわゆる校種)、「領域(=いわゆる教科)」、「難易度」によって変わります。

プログラムについては、ご自身の希望する校種を選びましょう(ただし、その校種でしか働けませんのでご注意ください。)。領域についても同様です。ご自身の取得したい教科で選びましょう。ただし、取得した教科のみしか働けませんのでご注意ください。難易度については、どれを選んでもかまいません。ただし、初めての場合にはよほどのことがない限り一番簡単な難易度を受講するのが通常です。

2. IB教員資格の現実的な取得方法について

Q: 小学校教員で、以前は人材業界で営業をしていた。IB教員資格を取得する現実的な方法を知りたい。


A: 現在の教員経験が小学校とのことですからそれを活かしつつとするならばPYPがおすすめです。また、取得については3日間でとれる対面ワークショップ、もしくは1か月程度で取得できるオンラインワークショップのいずれかを受講することになります。

もしくは、採用後に取得させてくれる学校もありますのでそういった学校を選んで採用試験をうけるのもOKです。

詳しくは私の書いたほかの記事も御覧ください

3. IB日本語教員の経験要否

Q: IB日本語教員を目指しているが、経験がなくてもできるのか?


A: IB教員の経験がなくても資格を取得することは可能です。私もそうでした。

ただし、採用時にはIB教育経験がある方が優遇されますのは間違いありません

4. IB教員資格取得の難易度

Q: IB教員資格を取得するためのワークショップや試験の難易度はどの程度か?


A: ワークショップは基本的にディスカッション形式で、試験はありません。受講自体は難しくありませんし、日本で行われるワークショップであれば日本語で受講できます

5. 他の教員資格との違い

Q: IB教員資格と、日本の教員免許や他の国際的な教育資格(例:TESOL、PGCEなど)の違いは何か?


A: IB教員資格は、特定の国の教員免許とは異なり、IBプログラムを提供する学校で働くための資格です。TESOLは英語教育、PGCEはイギリスの教員資格であり、目的が異なります。IB教員資格は、国際的な教育環境で働きたい方に適しています。

6. 独学で資格取得は可能か

Q: IB教員資格の取得は、独学で準備することは可能か?


A: IB教員資格取得には、必ずIBが提供するワークショップへの参加が必要です。独学でIBの知識を深めることはできますが、資格取得には公式な研修の受講が必須です。


採用に関する質問

7. IB資格取得後のキャリアパス

Q: IB教員資格を取得した後、日本国内外のどのような学校で働ける可能性が高いのか?


A: 日本国内ではインターナショナルスクールや一部の私立学校がIBプログラムを採用しています。海外のほうが、IB認定校が多く、特にアジア・ヨーロッパ・中東地域での需要が高いです。

8. IB日本語教員の需要

Q: IBの日本語教員の需要は現在どの程度あるか?


A: IBプログラムでは「日本語」が「言語B」や「母語」として提供されることがあり、日本語教員の需要は一定数あります。特に、海外のIB認定校では、日本語教員の求人が定期的に出ていますのでご確認ください

9. IB教員の採用プロセス

Q: IB教育校での教員採用プロセスはどのようなものか?


A: 日本の公立教員採用試験とは異なり、一律の採用試験があるわけではありません一般的な企業での採用と同じプロセルになります。

10. 採用時に有利なスキルや経験

Q: IB教育校に採用されるために、有利になるスキルや経験は何か?


A: 日本語教育の経験に加え、英語での指導力や、IBプログラムに関する理解(IBワークショップ受講歴)があると有利です。英語でのコミュニケーションの能力を必須としている学校もあります


年収・待遇に関する質問

11. IB教員の年収・待遇

Q: IB日本語教員の年収の相場はどのくらいか?


A: 日本国内のIB認定校では、年収400万円~700万円程度が一般的です。国内でも1000万円を超える学校も普通にありますし、海外の学校で勤務する場合にはこれよりも大幅に上がります

12. 資格・経験による給与の違い

Q: IB教員資格の種類や教員経験によって、給与にどのような差が出るのか?


A: 教員経験が長く、IB経験があるほど給与は高くなります。特に、IBディプロマ・プログラム(DP)を担当できる教員は、給与が高く設定される傾向があります。ただし、一条校の場合にはIBも日本の教育課程も「同じ教員採用」として扱われる場合もあり、その場合にはIBだからという理由で給料が変わることはありません。意外とこのような状況の学校は多いと思います。

13. キャリアアップの機会

Q: IB教育校で働く場合、福利厚生やキャリアアップの機会はどのように用意されているのか?


A: IBプログラムの上級資格(カテゴリー3ワークショップやIBコーディネーター)を取得することで、キャリアアップも可能です。また、ある学校で働きながら、IBの組織のなかでも「ワークショップ担当者」といった職にも就くことが可能です。

もしほかにも質問があればいつでもお問い合わせください!

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